女性疾患 家原敬子医師 京都八幡病院
自称“オバチャン”先生。じっくり目を見て何でも聞いてもらえる女医さんとして、特に女性やお年寄りに人気の先生です。
更年期の不定愁訴や高齢者の健康管理のポイントなどを教えていただきます。
- 本当にオバチャン先生と呼んでいいんですか?
- もちろん(笑)。私は帰宅したらスパッと頭を切り換えて、3人の子どもの成績で悩んだり、料理や洗濯をしたり…だから女性の気持ちに寄り添えるのだと思います。ここでカウンセリングを兼ねて悩みを吐き出してもらいながら、内科疾患はないか、婦人科へ行ったほうがいいのか、心身のストレスで漢方を使った方がよいのかなど、交通整理の役割も果たします。無駄に見える世間話の中に重大な病気が隠されていることもあります
- 不定愁訴の中から疾患を見つける?
- 例えば、更年期でのぼせるという方をよく調べると、甲状腺機能が亢進してのぼせているケースも。子どもさんの受験やお姑さんとの人間関係などがストレスになって、さまざまな身体症状が出ている場合もあります。閉経すると女性ホルモンが急激に減って高脂肪血症となることもあります。
そんな方の栄養相談などにも、女性の立場からアドバイスします。実は閉経後は、厳密な食事療法をしても、コレステロール値を抑えるのは難しい。糖尿病などの疾患がなければ、ストレスになる食事制限や投薬を無理に勧めません。それより気持ちがハツラツ元気なことが大切かなと(笑)。
- 風邪の予防と治療のポイントは?
- 予防は月並みですが、外から帰ると必ずうがいと手洗いを。また空気が乾燥するとウイルス感染しやすくなるので加湿が大切です。マスクをするだけでも自分の吐く息で喉を潤す効果がありますから試してみてください。
それでも風邪を引いたら、受診した上で一に睡眠、二に十分な栄養摂取。風邪の薬はこれに尽きると言っていい。インフルエンザ予防には、予防接種を早めに。シーズン前にぜひ受けておきましょう
- 冬の健康管理のポイントは?
- セキが出るので風邪だと思い込んで来院された方を診察すると、心不全で胸水が溜まっていた例も。セキ以外に風邪の症状がなく、横になるとセキが出るとか、もともと心臓が悪い方で、急に太ってきた、むくんできたという場合など心不全が疑われますので、すぐに受診してください。家でできる予防法としては、まず塩気を控える。漬物を減らし、味噌汁は具だけに。
また、特別な制限がなければ、カリウム補給に生野菜や果物を摂ってください。りんご、バナナなどの摂取は、ナトリウムの排泄を促し、利尿効果が期待できます。毎朝、食事前に体重を計っておくと、むくみを発見しやすいですよ。お年寄りの水分補給は、ご家族が気を配ってくださいね。
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京都八幡病院内科
家原 敬子 医師
1962年生まれ。
88年京都府立医科大学卒業、第二内科に入局。専門は一般内科。3児の母としての暮らしから、女性や高齢者の悩みに寄り添った診療が人気。 |